前立腺肥大症の治療薬で、男性ホルモンを活性化させる働きがあり、薄毛治療に効果を発揮します。

有効成分のフィナステリドは、男性ホルモンのTH（テストステロン）をDHT(ジヒドロテストステロン)に変化させるⅡ型5－α還元酵素を阻害する作用を持ちます。

前立腺疾患の原因であるDHTは、前立腺の受容体と結びつくことによって前立腺の成長を促進し前立腺肥大や前立腺癌を招いてしまいます。
しかしフィナステリドを服用することによってこのDHTの生成を阻害し、前立腺の正常な成長に導くことができます。

またDHTは、毛包のミニチュア化や硬毛の軟毛化、ヘアサイクルの成長期を短縮させることによってAGAを発症させています。
フィナステリドの服用によりDHTの生成を阻害することによって、AGAを治療することができます。

※本剤は、前立腺肥大症の適応薬のため、同じフィナステリド製剤である「プロペシア」よりも高含有量となっています。「男性における男性型脱毛症の進行遅延」の用途で本剤を使用する場合は、服用方法について事前に必ず医師・薬剤師にご確認ください。

フィナステリド　5mg

1日1回夕食後に服用してください。
段階的に処方されている場合が多く、最初は5mgからスタートをして0.5mgずつ減らしていく用法をとられます。

AGAの治療として用いる場合、通常フィナステリドとして0.2mgを1日1回服用してください。
必要に応じて適宜増量することは可能ですが、1日1mgを上限とします。
※上記は、日本国内で承認のフィナステリド製剤における「男性における男性型脱毛症の進行遅延」に対する用法・用量です。

男性ホルモンの分泌量を増加させるため、ホルモンバランスと自律神経系の乱れが起こります。
そのため飲み始めは、胃のむかつきや血圧の上昇、体毛が濃くなるなどの症状が起こりやすくなります。
服用期間が長くなるほどその症状は出にくくなります。

その他、なにか異変を感じた際は速やかに医師の診察をお受けください。

・狭心症・糖尿病の持病がある方は、服用前に必ず医師にご相談ください。
・飲み合わせの悪い薬があるため、ほかの薬を服用中の方は、その旨を医師・薬剤師にご申告ください。
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人は、服用をお控えください。